日本メディア学会にてワークショップを開催

ENSAPIA研究所は、日本メディア学会において、ワークショップ「デジタル空間におけるアイデンティティ——アバターのファッションと『かわいい』の観点から」を開催いたしました。当研究所の梶本尚敏 研究員が司会を務め、菊地映輝 研究員と山内萌 研究員が問題提起者として登壇し、デジタル空間におけるアバターを通じた自己表現、特にファッションと「かわいい」文化に焦点を当てた研究成果を報告いたしました。
デジタル空間におけるコミュニケーションの特筆すべき点は、現実の身体とは異なるアバターを通じて行われる点にあります。デジタル社会において多元化するアイデンティティを理解するためには、このアバターがユーザーにもたらす影響、とりわけアバターのファッション選択がユーザーのアイデンティティ形成に与える影響に着目する必要があります。
今回のワークショップでは、ENSAPIAが手掛けるアバターサービス「ポケコロ」を足掛かりとしながら、アバターのファッションがユーザー自身のアイデンティティの形成にどのように影響するのかについて検討しました。
第一報告では、菊地映輝 研究員が、ポケコロで遊ぶ8名の女性ユーザーを対象に半構造化面接法によるインタビュー調査を実施し、女性ユーザーのアバターのファッションとユーザー自身のファッションの間の様々な関連性を明らかにしました。
第二報告では、山内萌 研究員が、ポケコロにおいて「地雷系」というファッションスタイルがどのように展現されるかを検証し、SNSとアバターアプリにおける「地雷系」表象の違いを明らかにしました。
両研究員の発表後に約30分ほど行われたディスカッションでは、フロアから様々なご質問をいただき、活発な議論が交わされました。
ENSAPIA研究所は今後も、デジタル社会における人間の新たな生の営みをテーマに研究を推進してまいります。